ご当地にまつわる知見を集積しています。全日本ご当地学会は日本の「ご当地」に関するあらゆる事象を経済学・政治学・歴史学・地理学・社会学・言語学などさまざまな学問の観点から学際的に研究する学会です。http://gotouti.jp/

ご当地(ごとうち)とは逐語的には次のような意味であろう。[名詞]各々の土地(地域、地方)」、[形容詞]各々の土地(地域、地方)の。しかし、「ご当地」ということばが今日的に持つ意味は大きく変容している。

終戦から高度経済成長までの復興の過程で効率重視の流れでヒト・モノ・カネ・コトなどの全てのリソースを標準化、画一化されてきた。しかし復興、成長において一定の成果が上がったことで、社会全体がが多様性、個性を容認、尊重するようになってきた。

従来は大量生産モデルにあわせて配分されてきたリソースが少量多品種生産モデルにあわせて配分されるようになってきている。そしてリソースの配分の決定も中央集権から地方分権へと移り変わりつつある。

その転換の顕著な例が、教育の分野においては受験戦争からゆとり教育への流れ、あるいは政治の分野においての田中角栄の「日本列島改造論」から竹下登の「ふるさと創生事業」へ、さらには細川護熙の『鄙(ひな)の論理』の流れであろう。
(派閥の継承をめぐる竹下登の田中邸での門前払いはその意味においても非常に象徴的な出来事であったといえよう。)

ただしこれは日本の戦後の復興から世界第2位の経済大国への成長のアチーブメントがきっかけなのではなく、世界的に脱中心や分散志向というポスト・モダニズム的な動きの波及と見ることもできる。

その動機はどうであれ個性や多様性が容認・尊重されるようになったことで、個人のレベルだけではなく、集団、地方といったレベルでも他と違う、独自性があるということが一つの強みや武器になるようになった。

その結果、さまざまな分野で「おらが村」「わが町」にそれぞれ存在するモノ・コトが脚光を浴びるようになったといえる。そして「おらが村」「わが町」がもつ主観的な視点を、客観的・俯瞰的に捉えなおしたものが「ご当地」といえよう。

全日本ご当地学会公式ブログより

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

×

この広告は60日間更新がないwikiに表示されております。

管理人/副管理人のみ編集できます